日本全国の酒蔵を廻りたい人へ贈りたい

酒,SAKE,日本酒

いつ頃からか、ワイン好きの間に『ボジョレヌーボー』が定着して久しい。

『ボジョレヌーボー』という言葉はテレビのニュースなどにも出てくるので

ワインを飲まない人にもよく知られるようになった。

これはフランスのボジョレ地方でできたワインの新酒という意味らしいが、

なぜフランスの一地方のワインが遠く離れた日本で話題になり、また

もてはやされるのか。しかも毎年。

『ボジョレヌーボー』は世界各地に輸出されているが、中でも

『ボジョレヌーボー』の輸入量第1位は日本である。

日本酒の世界で新酒が出ても滅多にニュースにならないのに

『ボジョレヌーボー』は日本でニュースになるのである。

いつのまにか、日本酒が日本人の間で人気がなくなってきて、

そのかわりに焼酎やワインの消費量がぐんと増えてきたようである。

酒類の消費量自体は大きく変わらないとすれば、焼酎やワインの

消費量が増えれば当然消費量が減る酒類がある。

消費量が減った酒類が日本酒である。

このような変化はなぜ起きたのか。

時代の変遷や好みの変化などいろいろあっただろうが、

私はやはりメーカーの戦略が大きいからだと思う。

つまりもっと焼酎を売ろう、もっとワインを売ろうという意図を

メーカーやその他いろいろな団体が具体化していったのではないかということである。

私が子供のころ、昭和30年代は焼酎は安酒の代表的なもので

日本酒が飲みたくても高くて飲めない、じゃあ焼酎で我慢しようという

くらいの感じで地位的にも低かったように思える。

それがいつのころからか、チュウハイなどという飲み易い形で

居酒屋などで普及し、本来の焼酎も本場の鹿児島や熊本などから

ブランドとなるような焼酎が次々に出現し出した。

『森伊蔵』『魔王』『村尾』・・・

それらがインターネット上で万単位の価格で売れるようになったのである。

日本酒も『越の寒梅』などブランドではいくつか人気商品が出てきているが

焼酎の勢いに圧倒されているのが現状のようである。

ところで日本酒は文字通り日本の固有のお酒である。

今のまま推移するとさらに日本酒離れが進むのではないかという気もする。

日本酒党の私にとってはちょっと見過ごせない状況である。

そこで、フランスのワインのように日本酒も日本から世界に向けて

輸出を図ったらよいのではないかと思う次第である。

以前、ヨーロッパでは『SAKE』と称して中国産の質の悪い焼酎をレストラン

などで飲ませていたようであり、『SAKE』が本物の日本酒と間違えてひどく

印象を悪くしていたらしいのである。

下げた印象を上げるには本物を召し上がっていただく他はない。

つまりワインの本場フランスに行って、現地で実際に日本産の

日本酒を彼らに飲んでもらうことである。

ウィスキーの本場イギリス、ビールの本場ドイツもしかり。

日本酒を世界に広めるには『百聞は一見にしかず』を実行するのみである。

さいわいに、ヨーロッパ人は概してお酒に強い民族である。

フランスではワインをお茶代わりに飲むというではないか。

ワインと同等レベルのアルコール度数の日本酒の味を覚えたら、

どんどん飲んでくれると私は思う。

日本酒業界の皆さんにぜひがんばっていただきたいと思う。

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